スキルアップ

【SAA-C02対応】AWSソリューションアーキテクトに1ヶ月で合格するための勉強法

はじめに

AWSソリューションアーキテクト–アソシエイトってどんな資格?
どんな人におすすめの資格?
どんな試験?難易度は?
1ヶ月で合格でしたいけど、おすすめの教材や勉強法は?

今回はこんな疑問に答えていきます。

ボク自身は今回ご紹介する勉強法で、AWSソリューションアーキテクト-アソシエイト(SAA-C02)に1ヶ月間の勉強で合格することができました。

今回はそんなボクの合格体験をもとに、AWSソリューションアーキテクト-アソシエイト試験概要やどんな人におすすめかを解説した上で、私が実際に使用したおすすめの教材や勉強法をご紹介します。

この記事を読み終えることで、正しい勉強法を知ることができ、合格への最短ルートを知ることが可能です。

AWSソリューションアーキテクト-アソシエイトはどんな人におすすめの資格か

こんな方におすすめ

■ 転職でアドバンテージとなる資格がほしい

■ これから業務でAWSを使用するため、体系的にAWSサービスを学びたい

■ AWSについてEC2やS3くらいしかわからず、業務での会話についていけない

■ 業務でAWSの各種サービスを利用しているが、ベストプラクティスな設計がわからない

ボクが受験しようと思ったきっかけ

新しく参画した案件でAWSを使用していたのですが、ボクは元々SIer企業出身でオンプレ環境で育ってきたため、AWSは個人開発で少しかじったEC2やS3くらいしか知識がありませんでした。。。

エンジニアのインフラ周りに関する会話についていけず、ググってもいまいちイメージがつかめなかったため、「このままではマズイ。。。」と思い、体系的にAWSサービスを学ぶ必要があるなと思い、受験することにしました。

また、以下の記事の統計をみても分かるように、国内のクラウドサービス導入は年々伸びており、中でも国内ではAWSがダントツでシェアを伸ばしており、AWSソリューションアーキテクト–アソシエイトの資格を取ることで今後のキャリアにもプラスになると思い、受験しました。

国内クラウドサービス市場

国内クラウドサービス利用率

AWSソリューションアーキテクト–アソシエイトとは

AWS認定試験におけるAWSソリューションアーキテクト–アソシエイトの位置づけ

AWS認定試験は、高度な専門知識が求められる役割別認定特定の技術分野の高度な知識が求められる専門知識認定に分かれております。

役割別認定と専門知識認定は以下の図のような構成となっており、AWSソリューションアーキテクトアソシエイトは下図の赤枠部分の位置付けとなっております。

AWS役割別認定
AWS認定クラウドプラクティショナー AWSクラウド全般に関する基礎的な知識を有することを認定
AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト 設計者向け。AWSのテクノロジーを使用し、安全で堅牢なアプリケーションを構築およびデプロイするための知識を有することを認定
AWS認定ソリューションアーキテクト-プロフェッショナル 設計者向け。AWSプラットフォームでの分散アプリケーションとシステムの設計における高度な技術スキルおよび経験を有することを認定
AWS認定デベロッパー-アソシエイト 開発者向け。AWSを使用するクラウドベースのアプリケーションの開発、デプロイ、デバッグに関する知識および経験を有することを認定
AWS認定SysOpsアドミニストレーター-アソシエイト 運用者向け。AWSプラットフォームでのデプロイ、管理および運用における技術的な専門知識を有することを認定
AWS認定DevOpsエンジニア-プロフェッショナル 運用者・開発者向け。AWSプラットフォームでの分散アプリケーションシステムのプロビジョニング、運用、管理における技術的な専門知識を有することを認定
AWS専門知識認定
AWS認定ネットワーキング-専門知識 複雑なネットワーキングタスクを実行できるエキスパート向け。大規模なAWSおよびハイブリッドITネットワークアーキテクチャの設計と実装における高度な技術スキルと経験を有することを認定
AWS認定ビッグデータ-専門知識 複雑なビッグデータ分析を実行できるエキスパート向け。データから価値を引き出すことを目的としてAWSのサービスを設計および実装するための技術スキルと経験を有することを認定
AWS認定セキュリティ-専門知識 セキュリティのエキスパート向け。AWSプラットフォームのセキュリティ保護についての知識を有することを認定

AWSソリューションアーキテクト–アソシエイトとは

AWSソリューションアーキテクト試験の中では中級レベルの資格であり、以下の能力を検証すると述べられております。

■ AWS のテクノロジーを使用して安全で堅牢なアプリケーションを構築およびデプロイするための知識を効果的に証明すること

■ 顧客の要件に基づき、アーキテクチャ設計原則に沿ってソリューションを定義できること

■ プロジェクトのライフサイクルを通して、ベストプラクティスに基づく実装ガイダンスを組織に提供できること

AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト公式サイト

難しいことが書かれていますね。。。

一言でいうと、
顧客の要件をもとに最適なAWSのサービスを選定して可用性、コスト効率、耐障害性およびスケーラビリティに優れた分散システムを設計・構築するための知識が問われます。

また、一般的にベストプラクティスといわれているクラウドの設計原則に基づいているので、AWSサービス全般の知識だけでなく、一般的なインフラ知識も身につきます。

AWSソリューションアーキテクトアソシエイト試験概要

試験要項

試験要項は以下の通りです。

試験時間 130分
受験料 ¥15,000-
言語 英語、日本語、韓国語、中国語 (簡体字)の中から選択
問題数 65問
問題形式 選択問題(択一選択問題と複数選択問題)
満点 1000点
合格点 720点(約7割)

試験内容

試験内容は大きく分けて以下の2パターンに分かれております。

機能知識 AWSサービスの機能についての理解を問う質問
設計知識 シナリオ形式でAWSサービスに最敵なアーキテクチャ設計方法を問う問題

試験範囲

SAA-C01からSAA-C02に試験内容がバージョンアップされたことにより試験範囲が一部削減され、より深い内容が問われるようになりました。

アソシエイト試験(SAA-C02)はWell-Architected Frameworkで提唱されている5つの設計原則のうち4つの設計原則(信頼性・パフォーマンス効率・セキュリティ・コスト最適化)に沿った試験範囲となっております。

(※) SAA-C01では5つの設計原則に沿った試験範囲でしたが、SAA-C02から「運用上の優秀性」という設計原則部分が試験範囲から削除され、4つの設計原則に沿った範囲となりました。

No 試験範囲 設計原則 比重
1 レジリエントアーキテクチャの設計 信頼性 30%
2 高パフォーマンスアーキテクチャの設計 パフォーマンス効率 28%
3 セキュアなアプリケーションとアーキテクチャの設計 セキュリティ 24%
4 コスト最適化アーキテクチャの設計 コスト最適化 18%

次に試験範囲である設計原則についてそれぞれどのようなAWSサービスがあるのか紹介します。

信頼性

信頼性とは、障害による中断・停止と障害復旧による影響を軽減するインフラストラクチャーを構成することです。

信頼性の主要サービス

基盤 IAM / VPC / Auto Scaling / ELB / Cloud Formation
変更管理 CloudTrail / AWS Config
障害管理 Cloud Watch

パフォーマンス効率

パフォーマンス効率とは、システム要件のリソース最適化によるインフラの効率化を行うことです。

パフォーマンス効率の主要サービス

コンピューティング Auto Scaling / Lamda
ストレージ EBS / S3 / Glacier / EFS
データベース RDS / Dynamo DB / ElastiCache / Aurora / Redshift

セキュリティ

セキュリティとは、AWS内のデータやシステム、アセットの保護とモニタリングによりセキュリティを高める構成にすることです。

セキュリティの主要サービス

データ保護 ELB / EBS / S3 / RDS / KMS
権限管理 IAM / MFA
インフラ保護 VPC
検出制御 Cloud Trail / Cloud Watch / AWS GuardDuty / Amazon Inspector

コスト最適化

コスト最適化とは、不要なリソースの削減や最適な料金選択によりコスト削減することです。

コスト削減の主要サービス

需要と供給の一致 Auto Scaling
最適な料金プラン選択 EBS / S3 / Glacier / EFS
コスト管理 Cloud Watch
最適化 Trusted Advisor

AWSソリューションアーキテクト–アソシエイト受験申し込み方法

AWSソリューションアーキテクト–アソシエイト受験するには、AWS認定アカウントを作成し、テストセンターで受験するための試験の予約をする必要があります。

以降で詳しく解説していきます。

まず、以下のサイトにアクセスし、「試験のスケジュールを立てる」をクリックします。

AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト公式サイト

AWSアソシエイトトップ

AWS認定画面に遷移しますので、「サインイン」ボタンをクリックします。

AWS認定画面

リージョン選択画面に遷移しますので、「日本」を選択します。

リージョン選択画面

amazonログイン画面に遷移したら、amazonアカウントとパスワードを入力してログインします。

(※1) amazonアカウントはamazonでショッピングする際のアカウントでAWSのアカウントではありません。
(※2) amazonアカウントがない方は「Amazonアカウントを作成」ボタンを押してアカウント作成してください。

ログイン画面

AWS認定アカウントのセットアップ画面に遷移したら、赤枠部分を入力およびチェックし、「保存」ボタンを押してください。

AWS認定アカウントのセットアップ画面

AWS認定アカウントの基本情報入力画面に遷移したら、名前をローマ字で入力し、アカウントの作成を押してください。

これでAWS認定アカウントの作成完了です。

AWS認定画面基本情報入力

次に下図の赤枠部分をクリックし、住所等の基本情報を入力してください。

これを入力しないと、試験の申し込みができません。

AWS認定画面トップ

住所等の入力が終わったら、試験を申し込む準備は完了です。

「新しい試験の予約」をクリックしてください。

AWS認定試験予約画面

下図の赤枠部分を選択し、「PSI」と「ピアソン」どちらの資格運営会社で受験するか決めて、お好きなほうを選んでください。

ボクはoracleの試験で馴染みのあったピアソンを選びました。

AWS試験予約詳細画面

あとは画面の案内にしたがって、「テストセンター会場」や「試験日程」を選択して申し込み完了です。

試験時は身分証明書が2点必要なので、忘れないようにしてくださいね。

AWSソリューションアーキテクトアソシエイト難易度

AWS公式サイトには以下のような方が受験対象者であるとしています。

AWSで設計した実務経験が1年以上あるソリューションアーキテクト担当者を対象としています。

しかし、ボク自身はAWS実務未経験で、個人開発でEC2インスタンスやS3を少しかじったぐらいの知識だったのですが、1ヶ月の勉強で合格できたので、難易度はそんなに高くないです。

感覚的には基本情報技術者試験の半分ぐらいの難易度でした。

ただ、実務に沿ったシナリオ形式の問題が大多数ですので、丸暗記ではきつくハンズオンを通して学んでいく必要があります。

おすすめの教材や勉強法については以降で詳しく述べていきます。

おすすめの教材

これだけでOK! AWS 認定ソリューションアーキテクト – アソシエイト試験突破講座(SAA-C02試験対応版)

アソシエイト試験突破に必要な経験と知識が600ページ以上のスライド、20サービス以上のハンズオン、3回分の模擬テストが用意されており、動画で網羅的にAWSを利用していく基礎力を身に着けることが可能でかなりおすすめです。

また、新しい試験のバージョン(SAA-C02)にも対応しており、AWS初心者でも理解できるよう非常に分かりやすく解説されております。

ボク自身は本教材をメインのインプット教材として使用しておりました。

【SAA-C02版】AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト模擬試験問題集(6回分390問)

AWS認定ソリューションアーキテクト-アソシエイト試験を受けようとすると、どうしてもその問題形式に対する慣れが必要になっていきます。

AWS公式の模擬試験を受けても固定の20~30個程度の問題が受けれるだけであり、書籍などの試験問題も1回分程度で満足できる内容ではなりません。

この講座は「AWS 認定ソリューションアーキテクト アソシエイト試験」の本番レベルの中でも難易度の高い問題を中心とした模試が5回分受けられ、合格への知識習得と問題慣れすることができます。

ボク自身は本教材をメインのアウトプット教材として使用しておりました。

また、本教材は非常によく研究されており、頻出問題が凝縮されているため、模試でやった問題と似たような問題が本番の試験でも多く出ました。

その他に、ボク自身は理解度の確認や復習、辞書代わりに以下の教材を使用しておりました。

1ヶ月で合格するための勉強法

ボク自身は以降で紹介する勉強法で1ヶ月間勉強し、本番で8割強とることができましたので、ぜひ参考にしていただければと思います。

1週目〜2週目までは、本教材でひたすらインプットしました。

ハンズオンについては自身が興味ある分野や業務で使用しているサービスについては実際に手を動かし、その他はあまり時間がなかったため、動画をみて理解するのに徹しました。

3週目〜4週目はひたすら模試を行い、分からない部分や弱点はググって調べたり、苦手分野はもう一度Udemyの講座をみたり、上述した書籍を読み、理解を深めました。

ここで大事なのは最低2周以上行うことです。

解説をみると分かった気になるのですが、1周だけだと知識は定着していないもので、そういう状態だと問題パターンを少しでも変えられたら間違えてしまいます。

したがって、知識を定着させ、模試でやった問題と似たような問題は確実に解答できるようにしておいてください。

本記事は以上となります!
アソシエイト試験は難易度はそんなに高くはないのですが、資格をもってると今後のキャリアが有利になるかなりコスパが高い資格だと思います。
興味をもった方はぜひ受験してみてください。
さいごまで読んでいただきありがとうございましたー!
フリーランスエンジニア転職完全ロードマップ

知り合いから
「フリーランスエンジニアになれば、年収800万円以上の高報酬でかつ、自由な働き方をチョイスできる」
というのを聞いて、フリーランスエンジニアに興味を持ったのですが、
当時SIer企業でエンジニアをやっていたボクはなかなか一歩踏みだせませんでした。

というもの以下のような不安があったからです。

■フリーランスエンジニアってかなりの技術力がないとなれないのではないのか?

■フリーランスエンジニアって不安定なのではないのか?

■フリーランスエンジニアって人脈やコネ、営業力が必要なのではないのか?

しかし、実際にフリーランスエンジニアになってみて気づきました。

これらはすべて間違いです。

過去のボクのようにフリーランスエンジニアに興味あるけど一歩踏み出せないという方向けに
『フリーランスエンジニア転職完全ロードマップ』
という記事を書きました。

この記事読めば、どうすればフリーランスになれるのかが分かりますので、ぜひ一読ください。