はじめに
今回はこんな疑問に答えていきたいと思います。
ボク自身は数年前に受験し、1ヶ月半で今回ご紹介する勉強法で合格することができました。
本記事では、基本情報技術者試験の必要性をボクなりの見解で解説した上で、ボク自身が実際にやった勉強法や試験戦略についてご紹介します。
この記事を読み終えることで、正しい勉強法を知ることができ、合格への最短ルートを知ることが可能です。
Contents
エンジニアなら基本情報技術者試験受けたほうがいいのか?
エンジニアを目指している方もしくはすでにエンジニアの方なら基本情報技術者試験は受けたほうがよいです。
理由は、実務に必要なIT基礎知識が体系的に学べるからです。
基本情報技術者試験に合格したからといって、エンジニアへの転職が有利になったり、フリーランスエンジニアになったときに案件が取得しやすくなるというようなことは正直あまりないのですが、本試験で学ぶ内容は必ずエンジニア実務で役立ちます。
例えば、CPUやメモリ等のソフトウェアの知識、ネットワークの知識、セキュリティの知識、システム開発の知識等の基本知識がないと正しい設計ができませんし、障害対応で原因をつきとめるのにどのレイヤーが悪さをしているのか特定できませんし、周囲のエンジニアの会話についていけなかったりします。
基本情報技術者試験の勉強しなくても書籍等でIT基礎知識を学べる方は別に受けなくてもよいと思うのですが、「試験に合格する」というような明確な目標がないと、IT基礎知識を学ぶ意欲が湧かないという方がほとんどだと思います。
IT基礎知識を半強制的に学ぶために、基本情報技術者試験の合格目指して勉強しましょう。
なお、基本情報技術者試験の試験内容や試験構成が分からない方は、以下の記事が詳しく、非常に分かりやすかったので、参考にしていただければと思います。
基本情報技術者試験の勉強法
勉強期間及び時間
勉強期間: 1ヶ月半
勉強時間: 平日(1〜2h/日) / 休日(3〜6h/日)
当時の状況: 新卒入社2年目秋
仕事をしながらの勉強かつ業務がそこそこ忙しかったので、平日はあまり勉強できませんでした。。。
土日も丸一日ガッツリ勉強したというわけではなく、1日3h〜6h無理のない範囲で勉強してました。
ただ、当時新卒2年目で新入社員研修を受けていたり、実務をすでにしていたので全くの無知という方は3ヶ月前ぐらいから少しづつ勉強をしたほうがよいかもしれません。
勉強する前に念頭に置いておくべきこと
■ 過去問題を多くこなすことが合格への最短の近道
■ 午前問題をなるべく早く仕上げ、午後問題対策にシフト
過去問題を多くこなすことが合格への最短の近道
以下のサイトで午前問題の過去問流用の統計が出されているのですが、80問のうち半分にあたる40問前後は、以前に何らかの試験で出題された問題をそのまま流用しているそうです。
午後問題は、同じ問題が出ることはほとんどないのですが、問題の解法は同じことがあります。
したがって、過去問ファーストで勉強するべきです。
これから、参考書も紹介するのですが、あくまでも過去問を解いて解説を理解できるようなるための補助教材としてとらえてください。
午前問題をなるべく早く仕上げ、午後問題対策にシフト
基本情報の合格率は23〜25%程度に推移しており、決して高くはありません。
合格率が低い理由として、午後試験で落ちる方が多いといわれております。
たまに午前問題の知識があればあとは国語の問題だから勉強しなくてよいという話を聞きますが、絶対に対策したほうがよいです。
理由は、問題の解法にはいくつかのパターンがあるので、それをおさえているだけで得点力がグンとアップするからです。
午後試験の対策に時間をとるため、午前問題はなるべく早めに仕上げましょう。
具体的な勉強法
キタミ式イラストIT塾 基本情報技術者を2周やる
こちらの書籍は基本情報で出題される分野をイラスト付きでわかりやすく丁寧に解説されております。
ボク自身は過去問を解いて解説が理解できるようになるためにこの本を活用しました。
書かれていることを暗記するのではなく、理解することに徹してなるべく早くやりきった感じです。
解説されている内容で不明点あればググってどんどん本に書き込んでください。
~始めから効率よく学ぶ~基本情報技術者試験最速合格講座
コースの内容
■ 基礎理論
■ ハードウェア
■ ソフトウェア
■ データベース
■ ネットワーク
■ セキュリティ
■ プログラム入門(アルゴリズム/Python/C言語)
~始めから効率よく学ぶ~基本情報技術者試験最速合格講座は、Udemyの講座で独学では理解に時間がかかる部分を中心に解説されております。
書籍だと集中力が続かないこともあったのですが、本講座は動画なのでスラスラ勉強を進めることができました。
また、書籍だけだと理解できなかった部分も本講座を観ることによって解決できたので、書籍だけだと不安な方は本講座を受けることをオススメします。
3週〜4週目
【午前問題対策】
■ 午前問題の過去問演習
【午後問題対策】
■ 情報処理教科書出るとこだけ!基本情報技術者を2周やる
■ プログラミング言語対策の書籍を1周やる
■ 大滝みや子先生のかんたんアルゴリズム解法を1周やる(時間があればやる)
午前問題の過去問演習
キタミ式参考書である程度基礎内容を理解したら、早速過去問演習に移りましょう。
過去問演習は以下のサイトで無料でできます。
年度別や分野別に問題を解くことが可能なため、苦手な分野のみ演習するということも可能です。
ただし、解説が市販のものと比べると少ないので、本サイトは通勤時間等のスキマ時間に利用し、机に座ってやるときは、以下の書籍が解説が詳しいためおすすめです。
出るとこだけ!基本情報技術者を2周やる
こちらの書籍は午後試験で得点を取るためのテクニックも豊富に紹介されております。
プログラミング言語対策の書籍を1周やる
プログラミングの知識がある程度ある方なら対策しなくてもよいと思いますが、そうでない方は基本的な知識が学べる書籍で学習したほうがよいです。
ボク自身は表計算を選択したのですが、以下の書籍で学習してました。
この書籍は表計算問題を解くにあたって最低限必要な知識が凝縮されてます。
アルゴリズム対策
アルゴリズム問題は必須問題のため、必ず受験しなければならない分野のため、勉強しておいたほうがよいです。
とはいえ、試験年度によっては勉強していても解けないような問題があったり、自分の相性と悪い問題が出たりしてしまうこともあり、費用帯効果がそれほど高くないため、時間がある方のみ軽く勉強するという感じでOKです。
時間に余裕がある方やアルゴリズム問題が苦手な方は、以下の書籍が分かりやすいかつ詳しく解説されているのでおすすめです。
5週〜6週目
【午前午後共通】
■ 過去問演習
4週目までに午後問題の基礎をおさえたら、あとはひたすら過去問演習してください。
午前問題は8割取れるようになったらやめてもOKです。
そして、間違えた問題の分野(特に午後問題)は参考書に戻って理解を深めてください。
試験戦略
プログラミング言語は何を選ぶべきか
実務で使ってる言語が該当しないのであれば、表計算を選ぶべきだと思います。
理由として、他のプログラミング言語は年度によって難易度がかなり異なるのですが、表計算は年度に関わらず、確実に解ける問題があるからです。
学習コストもそんなに高くないので、表計算を選びましょう。
分野別目標得点
■ 問1〜7(計5問):80%
■ アルゴリズム:50〜60%(簡単な問題を確実にとる)
■ プログラミング言語:50〜60%(簡単な問題を確実にとる)
問1〜7は上述した午後の対策を行い、問題文を冷静に読めば80%ぐらいはとれると思います。
アルゴリズム問題やプログラミング言語の問題は、難易度が高いことが多いため、確実に取れる問題を正確に解答すればOKです。
解く順番
① 問1〜7(計5問)
② プログラミング言語
③ アルゴリズム
アルゴリズムは毎年難易度が高いので、後回しにしてOKです。
また、問題につまづいた場合は、後回しにし、次の大問へ移りましょう。
午後問題では確実に取れる問題をいかに多く取るかが大事です。
また、あまりにも難しい問題やややこしい問題は聞いた話によると採点対象外とすることもあるそうです。
そんな問題に時間をかけるのはもったいないので、飛ばす勇気・捨てる勇気をもって次に進みましょう。
また、自分が選択しようと思っていた問題が年度によっては非常に難しく、別の分野が簡単だったということがありますので、そんなときは思い切って別の問題を受けましょう。
時間配分
■ 問1〜7(計5問):各20分
■ アルゴリズム:25分
■ プログラミング言語:25分
問1〜7に時間をかけず、アルゴリズムとプログラミングに時間をかけるみたいなことが参考書に書いてたりしますが、しっかりと文章を読めば80%ぐらい取れる問1〜7にしっかりと時間を使い、アルゴリズムとプログラミング言語は取れる問題を確実に取るというスタンスがおすすめです。
まとめ
基本情報技術者試験はエンジニアの教養として合格しておくべきだと思いますので、まだ受験してなくてIT知識にあまり自信がない方はぜひチャレンジしてみてください。
また、基本情報技術者試験に合格することができましたら、AWSソリューションアーキテクトの資格を取得することをおすすめします。
AWSはクラウドで最もシェアが高く、業務でAWSを使用しているケースがほとんどですし、転職にも有利となるコスパのよい資格です。
以下の記事で勉強法紹介してますので、興味のある方はぜひご覧ください。
さいごまで読んでいただき、ありがとうございました。
知り合いから
「フリーランスエンジニアになれば、年収800万円以上の高報酬でかつ、自由な働き方をチョイスできる」
というのを聞いて、フリーランスエンジニアに興味を持ったのですが、
当時SIer企業でエンジニアをやっていたボクはなかなか一歩踏みだせませんでした。
というもの以下のような不安があったからです。
■フリーランスエンジニアってかなりの技術力がないとなれないのではないのか?
■フリーランスエンジニアって不安定なのではないのか?
■フリーランスエンジニアって人脈やコネ、営業力が必要なのではないのか?
しかし、実際にフリーランスエンジニアになってみて気づきました。
これらはすべて間違いです。
過去のボクのようにフリーランスエンジニアに興味あるけど一歩踏み出せないという方向けに
『フリーランスエンジニア転職完全ロードマップ』
という記事を書きました。
この記事読めば、どうすればフリーランスになれるのかが分かりますので、ぜひ一読ください。