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【Ver.5.x対応】Kusanagi for VagrantでのWordPressローカル環境構築方法

wordpress

はじめに

VagrantでWordPressのローカル環境構築したいけどやり方が分からない。。。
KUSANAGI使ってみたいけど、初めてだからよく分からない。。。

今回はこんな悩みに答えていきます。

本記事の内容

■ Kusanagi for VagrantでのWordPressローカル環境構築方法

今回、以下の環境での解説となります。

OS:Mac

仮想マシン:VirtualBox

VagrantBox:KUSANAGI

WordPress:5.x

仮想サーバ:PHP7 / MariaDB / nginx

VirtualBoxのインストール方法

Vagrantは簡単にいうと、仮想マシンをコマンドラインで簡単に扱えるようにするツールです。

Vagrant自体には仮想化の機能はないため、VirtualBoxやVMwareなどの仮想マシン管理ツールをインストールしなければ使用できません。
今回は、無料で使えるVirtualBoxをインストールして使うことにします。

まず、公式サイトからインストーラをダウンロードして実行します。

https://www.virtualbox.org/wiki/Downloads

インストーラはOSに応じたインストーラを選択してください。

今回は、Macで環境構築するため、以下の画像の赤枠の「OS X hosts」を選択します。

virtualbox

すると、dmgファイルをダウンロードすることができるので起動してインストールしましょう。

Vagrantのインストール方法

公式サイトからインストーラをダウンロードして実行します。

https://www.vagrantup.com/downloads.html

インストール先のマシンのOSとビット数に応じたインストーラをダウンロードします。
今回は、Macで環境構築するため、「Mac OS X, 64-bit」を選択します。

vagrant

すると、dmgファイルをダウンロードすることができるので起動してインストールしましょう。

KUSANAGIのVagrantBoxのインストール

WordPressのローカル環境を構築するにあたって、WordPress用超高速仮想マシンのKUSANAGIを今回使用します。

KUSANAGIを使用することで手軽にローカル環境を構築することができます。

KUSANAGI公式サイト

プロジェクトフォルダ作成

まずはローカルPCの任意の場所にプロジェクトフォルダを作成します。

Vagrantファイルの作成

以下のコマンドを実行し、Vagrantファイルを作成します。

今回VagrantBoxは、「primestrategy/kusanagi」をインストールしたいので、上記コマンドのようにprimestrategy/kusanagiを指定します。

Vagrantファイルの編集

Vagrantfileをエディタで開いて以下の編集を行います。

以下の部分のコメントアウトを外し、3行追加後、保存します。

仮想マシンの起動

以下のコマンドを実行し、仮想マシンを起動します。

このとき、「primestrategy/kusanagi」というVagrantBoxがインストールされ、仮想マシンが起動します。

初回はかなり時間がかかります。

また、補足ですが、「primestrategy/kusanagi」は以下のVagrantCloudにBoxが登録されており、ここからローカルにダウンロード及びインストールしております。

KUSANAGIのVagrantBox

仮想マシンへアクセス

以下のコマンドを実行することで、仮想マシンへアクセスできます。

以下のようにターミナルに表示されたらOKです。

KUSANAGI初期設定

ミドルウェアのアップデート

CentOSやKUSANAGIシステムのアップデートをyumを利用して行います。

仮想マシンへアクセスした状態で以下のコマンドを実行してください。

KUSANAGI初期設定

次にKUSANAGIコマンドを実行し、KUSANAGIの初期設定を行います。

以降、対話形式での初期設定が始まります。
ここで入力するパスワードはメモして控えておきましょう。

以上で初期設定完了です。

【任意】VagrantBoxの作成

Vagrantは仮想マシンの状態をBoxを作成することによって保存することができ、再利用することが可能です。

今後もWordPressの環境を構築する予定があるのであれば、WordPress開発用のVagrantBoxを作成しておくことをおすすめします。

作成したVagrantBoxを読み込むだけで、上記までの手順でやったような初期設定を毎回省略することができます。

VagrantBoxの作成方法は以下の通りです。

vm名は「$ vagrant status」で確認できます。デフォルトでは「default」です。

また、作成したVagrantBox再利用する際は以下のような手順となります。

ただし、「Vagrantfileの中身は現環境から引き継がれない」ので、新しく設定項目を追記しなおす必要があります。

WordPressの環境構築

KUSANAGIコマンドを実行し、WordPressの環境構築をしていきます。

以降、対話形式での初期設定が始まります。
ここで入力するホスト名やDB名、ユーザー名、パスワードはメモして控えておきましょう。

以上でWordPressの環境構築は完了です。

ホストファイルの編集

WordPressの環境構築で設定したホスト名でアクセスできるようにするために、ローカル環境でホスト名とIPの紐付けを行っているホストファイルを修正します。

ホストファイルの編集は以下のアプリを使用すると簡単に編集できます。

Hosts.prefpane

以下のサイトに具体的な手順が解説されているので、ご参照ください。

Hosts.prefpane導入手順

今回はHostsファイルに以下のような設定を行います。

ip 192.168.33.10
hostname 上記WordPress環境構築手順で設定したホスト名(例.test.local)

WordPress初期設定

以下のURLにアクセスし、WordPress管理画面でWordPressの初期設定を行います。

http://[ホスト名]/
例. http://test.local/

すると、以下のような画面が表示されますので、赤枠部分をクリックし、WordPress初期設定を開始します。

WordPress管理画面初期表示

次に、WordPressの環境構築で設定した内容を以下の画面に設定していきます。

WordPress管理画面情報入力

入力に問題なければ以下のような画面に遷移しますので、赤枠部分をクリックし、次に進みます。

確認画面

次にWordPressの管理画面の設定をします。

WordPress管理画面ユーザー情報

問題なければ以下のような画面に遷移しますので、赤枠部分をクリックし、ログイン画面に進みます。

確認画面

ログイン画面では先程設定したユーザー名とパスワードを入力します。

WordPressログイン画面

ログインして以下のようなWordPress管理画面が表示されれば、初期設定完了です。

WordPress管理画面

ローカルPCと仮想マシンのファイル共有設定

VagrantではローカルPCと仮想マシン間でファイルを共有することができます。

具体的には、ローカルPCで追加・修正した内容を仮想マシン側に反映したり、
逆に仮想マシン側で追加・修正した内容をローカルPC側に反映することができます。

こうすることによって、FTPソフトで仮想マシンにアクセスし、FTPソフト上でファイルを修正するという手間を省くことができ、ローカルPCのプロジェクトフォルダ内での作業で完結することができるので共有設定はしておくことをおすすめします。

まず、今回作成したプロジェクトフォルダに共有したいファイルを格納するフォルダworkspaceを作成します。

次に、Vagrantfileの以下のコメントアウトの下に1行追加します。

上記の例では、ローカルPCのworkspaceフォルダと仮想マシンのtestフォルダを共有する設定としております。
また、ファイルを作成した際、ファイルやディレクトリのオーナーがkusanagi、権限が777となるように設定しております。

ファイルを保存したら、vagrant upコマンドを実行し、共有設定完了です。

これでVagrantによるWordPressローカル環境構築は以上となります!
もしよかったら、下記の記事でWordPressおすすめ入門書籍や講座をまとめておりますのでお時間あれば参考にしていただければと思います^^
さいごまで読んでいただきありがとうございましたー!
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