フリーランス入門

フリーランスエンジニアが結ぶべき契約形態

フリーランスエンジニア契約形態

はじめに

フリーランスエンジニアってどんな契約形態があるのか?
フリーランスエンジニアになるなら準委任契約と請負契約どちらがいいの?

フリーランスエンジニアってどんな契約形態があるのか?

以下の2種類の契約があります。

準委任契約

請負契約

準委任契約と請負契約について簡単に説明した後、それぞれのメリット・デメリットをふまえどちらがよいのかお伝えします。

① 準委任契約

準委任契約とは成果物責任を伴わない役務提供型の契約となり、稼働時間によって報酬が決まります。

また、基本的にお客様先に常駐して仕事することになります。
月の稼働時間が140時間から180時間で月単価65万円というような契約となり、月稼働時間が契約に満たない場合は報酬が下がりますし、契約を越えると報酬が上がる仕組みとなっております。

決められた時間は、契約先のクライアントに対して、時間とスキルを提供しなければなりませんが、それだけで報酬がもらえます。

準委任契約のメリット

メリット①:安定した収入を得られる

「準委任契約」はある一定の時間働くことで報酬が支払われる仕組みです。

期間は契約の内容によりますが、一般的には1カ月ごとに報酬が支払われます。

また、先に解説したとおり、「準委任契約」では仕事を完成させる義務はありませんので、仮に成果物が納期に間に合わなかったり、成果物の品質が悪かったりしても確実にお金が支払われます。

ただし、「準委任契約」でも仕事に対する責任が全くないわけではありません。業務を怠っていると、契約を切られる可能性があるので注意が必要です。

メリット②:営業しなくてよい

あなたの営業を代行してくれるフリーランスエージェントが紹介する案件のほとんどが準委任契約の案件です。

したがって、フリーランスエージェントに登録さえしておけば、営業する必要はありません。

準委任契約のデメリット

デメリット①:時間と場所に拘束される

準委任契約でもリモート案件はあるのですが、案件数は少ないです。

基本的には客先に常駐してお仕事するため、お客様の勤務時間及び勤務場所に合わせて働かなければなりません。

デメリット②:自分の裁量で仕事ができない

準委任契約だと仕事の裁量はもちろん社員がもっております。

したがって、自分の考えた設計で成果物を作成したり、自分で自由にフレームワークやライブラリを選んだりということはでえきません。

ただし、提案することはできますので、不満な方はロジカルに提案してみましょう。

② 請負契約

請負契約とは、成果物責任を伴う契約になります。

お客様先に常駐する働き方もありますが、リモートによる在宅での仕事も可能な契約が多いです。

例えば、デザイナーでバナーなどの画像を作成する場合、5,000円/枚と契約した場合は納品物が5枚あり、合計で25,000円となります。

この場合は、契約で決められた画像を、その枚数作成に納品することが責任となります。

こちらは納品できなければお金は支払われません。

また、納品したとしても品質は悪ければお金は支払われません。

請負契約のメリット

メリット①:自分の裁量で仕事ができる

一括請負契約は一定の時間働くことで報酬が支払われるのではなく、成果物に対して報酬が支払われるため、リモートによる仕事がほとんどとなります。

したがって、自分で労働時間を決めることができますし、地方や海外で働くこともできます。

また、仕事のやり方も自由ですので、自分の考えた設計や自分が使いたい技術を使うことができます。

請負契約のデメリット

デメリット①:収入が不安定

先に解説しましたが、納期に間に合わなければ報酬は支払われませんし、仮に間に合ったとしてもクライアントの望んだ成果物でなければ報酬は支払われません。

したがって、働いた分だけ確実に報酬が支払われるわけではないので、収入はどうしても不安定になってしまいます。

デメリット②:営業力が必要

フリーランスエージェントが紹介する案件のほとんどが準委任契約の案件ですので、基本的には自分で案件を探さなければなりません。

準委任契約と一括請負契約の比較

準委任契約と請負契約をおさらいとして表にしてまとめてみました。

比較内容 準委任契約 請負契約
成果物責任 なし あり
収入 安定 不安定
働き方 客先常駐が多い リモート案件が多い
営業 エージェントが紹介してくれる 自分で営業する必要あり

準委任契約と請負契約どちらの契約がよいのか?

初めてフリーランスになる方は、準委任契約をおすすめします。

準委任契約は成果物作成に責任はないため、ハードルが低いです。

極論を言うと、初めてフリーランスやったけど、「全然成果物作成できませんでしたー涙”」ってなっても全力で謝れば済んで、働いた分、お金はもらえるのがこの契約の特徴です。

また、準委任契約は働いたら働いた分だけ確実に報酬が支払われるという点で正社員と同じなので、フリーランス初心者にとっては安心です。

まとめ

以下が今回の記事のまとめです。

フリーエンジニアには準委任契約と一括請負の2つの契約があり、2つの契約で大きく働き方が異なる。

最初は準委任契約のフリーランスエンジニアを目指しましょう。

準委任契約の案件を紹介してくれるのが、フリーランスエージェントです。

以下の記事で現役フリーランスエンジニアのボクが厳選したフリーランスエージェントについてまとめてますので、ぜひ参考にしてみてください。

おすすめエージェント
【徹底比較】現役フリーランスエンジニアが厳選したフリーランスエージェント現役フリーランスエンジニアのボクが実際に15社ぐらい登録および面談した中で特にオススメだと感じたフリーランスエージェントをご紹介します。また、どういう方向けのエージェントなのかも解説しておりますので、ご参考にしていただければと思います。...

さいごまで読んでいただき、ありがとうございました。

フリーランスエンジニア転職完全ロードマップ

知り合いから
「フリーランスエンジニアになれば、年収800万円以上の高報酬でかつ、自由な働き方をチョイスできる」
というのを聞いて、フリーランスエンジニアに興味を持ったのですが、
当時SIer企業でエンジニアをやっていたボクはなかなか一歩踏みだせませんでした。

というもの以下のような不安があったからです。

■フリーランスエンジニアってかなりの技術力がないとなれないのではないのか?

■フリーランスエンジニアって不安定なのではないのか?

■フリーランスエンジニアって人脈やコネ、営業力が必要なのではないのか?

しかし、実際にフリーランスエンジニアになってみて気づきました。

これらはすべて間違いです。

過去のボクのようにフリーランスエンジニアに興味あるけど一歩踏み出せないという方向けに
『フリーランスエンジニア転職完全ロードマップ』
という記事を書きました。

この記事読めば、どうすればフリーランスになれるのかが分かりますので、ぜひ一読ください。