はじめに
今回はこんな疑問に答えていきます。
本記事の内容
■ フリーランスエンジニアになるまでに最低限必要な実務経験
■ フリーランスエンジニアになるまでに積んでおいたほうがよい実務経験
Contents
大前提:2年以上の実務経験を積む
どんな実務経験を積むべきかの前に、まず大前提として2年以上の実務経験を積んでおくべきです。
エンジニアの質というのはもちろん経験年数だけでは測れないのですが、多くの企業は経験年数を一つの目安とします。
たまに実務経験1年からでもフリーランスエンジニアになれるというのを見かけるのですが、個人的にはオススメしません。
理由は以下の通りです。
実務経験1年でフリーランスになるのをオススメしない理由
■ エージェントに案件を紹介してもらえない可能性がある。
■ 低単価で案件の数も非常に少ない。
■ テスターや保守運用、PMOのような今後のキャリアにあまりプラスにならない案件が多い。
■ 業務についていけず、精神的に病むリスクがある。
また、実務経験1年だと、おそらく最初の3ヶ月〜半年は比較的簡単な業務に取り組むことになると思いますので、実質半年ほどしかキャリアにプラスになるような仕事をしていないことになります。
さすがに半年では後述するような実務経験は積めませんし、経験が浅いうちは正社員エンジニアでいることのメリットが大きいので、実務経験は最低でも2年以上できれば3年以上積みましょう。
実務経験2年以上でも案件はあるのですが、3年以上になると案件の数はもっと増えます。
とりあえず実務経験2年積んだらエージェントへ相談して、どのくらい案件があるかみてみるとよいと思います。
もし、思ったよりも案件がなければ、もう一年実務経験を積みましょう。
フリーランスエンジニアになるまでに最低限必要な実務経験
■ 設計経験
■ 開発経験
これら2つの経験をフリーランスになるまでに積んでおく必要があります。
では、具体的にどのような経験を積めばよいのか以降で掘り下げて解説します。
設計経験
フリーランス案件の募集要項に高確率であるのが設計経験であり、どのような設計に携わったのかにより単価は大きく変わります。
企業によって呼び方が多少違ったりしますが、設計は以下の2つに分かれています。
① アーキテクチャ設計
(アーキテクチャ設計例)
・ハードウェア、ソフトウェア、サーバ構成の設計
・使用言語、フレームワークの選定
・データベース設計
② 機能設計
(アーキテクチャ設計例)
・画面設計
・ビジネスロジック設計
・インターフェース設計
アーキテクチャ設計と機能設計の違いや概要がいまいち分からない方は、こちらの記事がわかりやすかったので、ぜひ参考にしてみてください。
難易度の高いアーキテクチャ設計は単価は高いのですが、アーキテクチャ設計はプロパーがやることが多く、求人数は少ないので、最低限でも機能設計を経験しておけばよいと思います。
また、機能設計の中でも画面設計は最近デザイナーがやることが多いので、ビジネスロジック設計とインターフェース設計ができれば十分かと思います。
開発経験
最低でも以下の経験を積んでいることがポイントです。
■ メジャーな言語(JavaScript, Java, PHP, Python, Ruby等の中でどれか一つ)での開発経験
■ フレームワーク(React, Vue, SpringBoot, Larabel, Django, Ruby on Rails等のメジャーなフレームワークだと尚良し)を用いた開発経験
■ UnixもしくはLinuxサーバでの開発経験
■ データベース使用経験
開発経験で具体的にどのような技術を身につければよいかについては、以下の記事で詳しく解説しております。
なお、案件の募集要項に「Javaを使用した実務経験3年以上」等記載していることが多いのですが、プログラミング経験年数は記載しているだけで必須ではないことが多いです。
実際にこれまでそういった記載をされている企業の面談に何度もいったことがあるのですが、面談の場でプログラミングの経験年数について触れられたことはあまりないです。
個人的な考察ですが、企業側はあくまでもプログラミングができない人をフィルターかけるために、そのように記載しているのではないかと考えております。
業務で使用できるレベルならこのように記載されていてもガンガン応募しても問題ないと思います。
フリーランスエンジニアになるまでに積んでおいたほうがよい実務経験
■ 要件定義経験
■ リーダー経験
■ 新規開発案件への参画経験
フリーランスエンジニアになってからだとなかなか経験できない会社員エンジニアの内に経験しておいたほうがよい実務経験を厳選してあげました。
これらの経験がなければ食いっぱぐれるということは現時点ではないのですが、継続的に高単価を得たい方は一度でよいので経験しておくべきだと考えております。
要件定義経験
要件定義経験はフリーランスの求人要項にあることはそんなに多くはないのですが、経験しておくと案件の幅が広がりますし、要件定義から募集している案件は単価が高い傾向があります。
また、フリーランスで40代になると作業者としての案件数が減りますので、そのためのリスクヘッジとしても経験しておくことをおすすめします。
リーダー経験
こちらも要件定義経験と同様、フリーランスの求人要項にあることはそんなに多くはないのですが、経験しておくと案件の幅が広がる、かつ単価が高い、40代以降でも活躍できるという理由で、経験しておいたほうがよいです。
リーダー経験が求められる際の職種は、主にPLやBPマネジメント・オフショアマネジメント等のSE的なポジションが多いです。
新規開発案件への参画経験
新規開発案件は単価が高いかつ大幅にスキルアップできます。
ただ、これまでに保守開発案件しか経験していないと新規開発案件に参画するのは絶対に無理ではないのですが、厳しいです。
フリーランスエンジニアになってから新規開発案件をガンガン獲得できるよう会社員時代に新規開発経験を積んでおくことをおすすめします。
まとめ:フリーランスエンジニアになるまでに準備しておくべき実務経験
まとめ
■ 大前提として最低でも2年以上できれば3年以上の実務経験が必要
■ 設計経験と開発経験は必須
■ 要件定義経験・リーダー経験・新規開発経験は強く推奨
今回あげた実務経験をしておけば、フリーランスになってから低単価で苦しんだり、継続的に案件が取れないということはまずありません。
もし、まだ上記の経験を積んでいないのであれば、フリーランスになるのをあせらず、会社員エンジニアとしてしっかりとレベルをあげましょう。
すでに上記にあげたような経験をしている方は、一度フリーランスエージェントと面談して、自分の市場価値や自分の実務経験レベルでどのぐらいマッチする案件があるのかチェックすることをおすすめします。
ボクが厳選したエージェントは以下の記事でまとめております。
さいごまで読んでいただき、ありがとうございました。
知り合いから
「フリーランスエンジニアになれば、年収800万円以上の高報酬でかつ、自由な働き方をチョイスできる」
というのを聞いて、フリーランスエンジニアに興味を持ったのですが、
当時SIer企業でエンジニアをやっていたボクはなかなか一歩踏みだせませんでした。
というもの以下のような不安があったからです。
■フリーランスエンジニアってかなりの技術力がないとなれないのではないのか?
■フリーランスエンジニアって不安定なのではないのか?
■フリーランスエンジニアって人脈やコネ、営業力が必要なのではないのか?
しかし、実際にフリーランスエンジニアになってみて気づきました。
これらはすべて間違いです。
過去のボクのようにフリーランスエンジニアに興味あるけど一歩踏み出せないという方向けに
『フリーランスエンジニア転職完全ロードマップ』
という記事を書きました。
この記事読めば、どうすればフリーランスになれるのかが分かりますので、ぜひ一読ください。